2020年6月17日

面マスクの着用・練習再開に向けて

ごきげんよう、剣道部です。
先日、NHKの夜のニュースでも部活動が再開したというニュースが流れていました。
そこであたりまえのように目に入ったのが、ある学校の剣道部の練習再開の様子。
「ついにできるのか」という感慨深いものがありました。
面の内側にマウスガードを装着しているものの、面マスクをせずに通常の発声・普通の稽古をしている姿にうらやましくもなりました。
全剣連からは「面マスクは必須」「(面の内側の)シールドを強く推奨する」というガイドラインが現状出ておりますので、本校もそれに従っていくことになります。



本校での部活動が再開する前に、面マスクをつけての練習がどのようになるか試してみました。




全剣連の感染拡大予防ガイドラインでは、
「面マスクの下から息が抜けていく」
その補足では、
「面をつけた場合に下からは息が抜けないが上部から息が抜ける、口とマスクの間に空間を作れば息苦しさが緩和される」
と説明されています。
また、面マスクが汗で濡れることで、より息苦くなることも言及されています。

実際に面マスクをつけてHIIT方式で短時間ながら上記動画のように打ち込みをしてみたところ、経験者である顧問も苦しく感じました。
(数年前に八段の先生に稽古をつけていただいていたときの、短時間で息苦しくなっていったことを思い出し、懐かしく感じました。)

全剣連の方針に関わっている先生が、非公式ながら
「いまがベストの対策というわけではなく、よりよいマスクや方法の模索をしていく」
というニュアンスで情報発信をなさっているとも聞きました。

このままの環境が続きますと、剣道人口が減少していってしまうだろうという危機を強く感じます。
まずは、剣道の現場でクラスターの発生が起きないように、各団体・個人が対策をしていくことが必須であると思います。
感染防止と快適な練習を両立できる方法をみつけていけることを切望しています。

2020年6月16日

対人稽古再開に向けた感染拡大予防ガイドライン

ごきげんよう、剣道部です。
6月4日に全日本剣道連盟からのお知らせとして、
「対人稽古再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」が公開されました。
これにより6月10日に「対人稽古自粛の解除」となりました。
中学高校剣道部に関わるところを中心に確認していきたいと思います。


面マスク着用の様子

1.稽古の実施にあたって
・都道府県の方針を遵守
・近隣の理解を得るよう努める
2.ガイドライン・稽古計画の策定
・団体ごとのガイドラインを作成
・特性に応じた稽古計画の作成 ※1
学校の新しい生活様式の趣旨を尊重(部活動のページを参照します) ※2
3.稽古に参加するにあたって
・基礎疾患のある人は稽古に参加しない
・体調がよくない場合、家族や身近な知人に感染疑いにいる場合は稽古に参加しない
・その団体に所属していない人は稽古に参加しない
・マスクを着用し感染予防に努める
4.稽古を始める前に
・検温、手洗い、うがい、手指の洗浄・除菌
・更衣室の密集を避ける
・床の清掃や除菌
5.稽古にあたって
・準備運動や素振りでは原則1列、向かい合わない
・上記不可の場合は、2mの距離を取り、発声も極力控える
・稽古をする場合
 → 飛沫の飛散防止のための「面マスク」を着用する (単独で90%の飛散抑制とのこと)
 → 面の内側に「シールド」の着用を強く推奨 (単独で70%の飛散抑制とのこと)
   (「面マスク」と「シールド」の併用で95%の飛散抑制とのこと)
・密を避けるために、元立ちどうしの間隔は2m以上
・休憩時間中はマスクを着用
・見学者を練習場に入れない
・稽古での発声は極力抑制
・鍔競り合いは避け、なった場合はすぐに分かれるか引き技を出し、発声を行わない
・稽古時間は1時間を目安、窓の開閉や送風機によって十分に換気を行う
6.稽古の後に
・稽古後の礼やあいさつの際にも2mの間隔をあける
・面マスクはビニール袋に入れて持ち帰り洗う
・面や小手、シールドはアルコール噴射により消毒
・剣道着・袴・てぬぐい・竹刀は洗濯・除菌する
・手洗い、うがい、アルコールによる手指の除菌

※1
(全剣連の一例によると、
最初の10日間は面をつけての練習時間は全体の1/3の時間
次の10日間は面をつけての練習時間は全体の1/2の時間
再開から20日後(7月)以降は通常の稽古

ただし、団体の特性に応じた計画で差し支えないとのこと)

※2
・運動不足の生徒への配慮・怪我防止への留意
・体調不良の場合は自宅での休養を指導
・健康・安全確保のため、教員・指導員による活動状況の確認
・部活動ガイドラインに準拠
(学期中は2日/週 の休養日、1日は平日、1日は土日より。大会参加の場合休養日の振替も)
(1日の活動時間は平日は2時間程度、休業日は3時間程度、短時間で合理的かつ効率的)
平成29年12月18日 公益財団法人日本スポーツ協会
「(〜略)休養日を少なくとも1週間に1~2日設けること、さらに、週あたりの活動時間にあたる上限は、16時間未満とすることが望ましい」


登校が再開し、部活動も解禁になった際には、全剣連によるガイドライン・本校のガイドラインに沿って活動をしていきたいと考えています。

2020年6月1日

剣道用フェイスシールド

ごきげんよう、剣道部です。

早くも6月に入りましたね。
先日投稿しました、全日本剣道連盟で検討している「飛沫の飛散を防ぐ用具」についてですが、(私が)気づかぬうちに剣道業界では準備が進んでいたようです。
いわゆる「フェイスガード(マウスガード・アイガード)」という形で、防具屋さんで販売が始まっていました。
検索すると、500円〜1000円くらいで売られています。

このフェイスガード等が飛沫飛散への対策として科学的に十分効果があることを心から願っています。

また、ある防具屋さんの先生が、フェイスガードを自作できるように台紙を公開してくださっていましたので、さっそく作ってみました。

まず、台紙を印刷して下敷きに写し、切り取りました。B5サイズのものだと2つ取れました。




続けて、面に取り付けてみました。




せっかくなので取り付けたあとに面を被ってみました。
(3か月以上ぶりでした。。。もちろん被っただけです。)
感じたことをいくつか挙げてみます。

・思ったよりもしっかりとはまりました。(ただ、打突を受けたときにも平気かどうかはまだ試せていません。顔の近くにプラスチック板があるのは、外れてしまったときを考えるとやはり心配ではあります。)
・息を吐くとまれに曇るときがありました。目の位置まではガードがないので、現時点ではそこまで気にはなりませんでした。(曇り止め処理した製品もあるようです。曇り止めスプレーでも効果があるのか試してみたいですね。)
・面金と接する部分は「完全にピッタリとハマっている」とまでは言えないので、調整が必要に感じました。(ハサミで切ったときの私の不器用さが凶とでてしまっているのでしょう。。。)

飛沫の飛散の要因となる「発声」は剣道の大事な要素でありますが、新型コロナウイルスが気にならなくなるまでは、発声を控えることも考えなくてはならないのかもしれないと考えたりもします。

今後、どのような方向性で再開できるのか、引き続き注視していきたいと思います。