2020年4月4日

ありがたい

ごきげんよう、剣道部です。

剣道に関わる人にとってはつらい時期が続いていることと思います。
・休校中で部活動ができない
・普段借りている練習場が使うことができない
・素振りをするにも部屋の中では天井や壁が心配、外では不審者呼ばわりされかねない
など、さまざまなことがあると思われます。

数年前に他校の先生からいただいたお話です。
「あたりまえに思っていること、できていることは実はそうではありません。
 めったにないことなのです。」
「有り難い」という言葉の根本についてのお話だったのですが、
「相手がいる」「先生がいて教われる」「場所がある」「周囲や環境の支えがある」
からこそできるのであって、掛け算のようにどれかが欠けたら成り立たないと言えます。普段はあたりまえに感じていて忘れがちのことではないでしょうか。これは剣道に限らず言えるでしょう。

剣道に関わる人は、心構え・競技の性質上の両面から普段より相手への感謝の気持ちをもって練習・稽古に励んでいます。
ただ、ここまでの状況になると、かつてないほどに「みんなが集まるからこそ普段の練習・稽古ができたり、トレーニングがはかどっているんだ」と大きな実感を伴っているのではないでしょうか。

現状では安全を確保した上で、素振りや体幹トレ・筋トレ、動画での研究など、いまできることを自主練習としてやっていくしかなさそうです。これらは技術の向上へと必ずしも直結するわけでもないのですが、上達のための土台となるため、陰ながらの地道な努力として長期的に見ると差がつくところであります。モチベーションを保つことはたいへんでしょうが、いまは辛抱して続けていきたいものですね。