ごきげんよう、剣道部です。
前回ご紹介した練習メニューに続いて、より実戦的な激しい動きのメニューをご紹介します。
(面をつけてからの練習)
・基本打ち込み稽古(3人1組、掛かり手に対して元立ちが2人)
大きく面を打つ切り返し(2人連続)
竹刀で受ける切り返し(2人連続)
大きな面 1往復半 大きな小手面 1往復半
上段からの諸手面 1往復半 裏からの面 1往復半
実戦の面 1往復半 小手 1往復半 実戦の小手面 1往復半
胴打ち 1往復半 逆胴(2人連続) 面・突き面2セット
面打ち体当たりからの引き技3種類・小手面体当たりからの引き技3種類(2人連続で)
8種の技(小手、面、小手面、突き、出ばな面、出ばな小手、面返し胴、小手に対する技)
2人1組、1人2回
〜休憩〜
・技練(技の練習) (3人1組・掛かり手に対して元立ちが2人)
出ばな面 1往復半、出ばな小手 1往復半、返し胴 片道2セット、小手に対する技 片道2セット
・技の研究
〜休憩〜
・試合稽古
・大きな面・実戦の面、大きな小手面・実戦の小手面、面体当たり切り返し、面体当たり切り結び、面 (2人連続・3人1組で掛かり手に対して元立ちが2人)
今回のメニューですが、
基本打ち込みでは「足をしっかりと使うこと」「勢いよく思い切りのよい打ちをすること」を意識します。1人目へ打突したあとには残心とともに、次の相手の喉元へと竹刀を向けるようすぐに構え直すのも大切です。体力的には大変ではありますが、瞬発力とともに持久力も鍛えられます。
1往復半での技の稽古では「勢いを大切に技を決めること」「打突後すぐに次の技を打てるようにすること」「片道後に振り返ってすぐに次の相手に向き合い技を出すこと」を意識します。
「技の尽きたところ」は打突の機会の1つであり、自分が隙を作らないこと・相手の隙をつくことが大切です。普段から意識していないと、試合において有効打突を決められてしまうもったいない場面につながってしまいます。
最後に行った切り結びが含まれる練習ですが、体力・気力ともに負荷の大きくなっています。剣道の練習の面白いところの1つでもあると思うのですが(剣道に限らずでもありますが…)初心者にとっても経験者にとってもそれぞれの立場で限界を超えようとするキツさがあります。
最後の切り結びについてはお互いに「相手を打ち負かすつもりで」行いますので、技術・精神力ともに鍛えられます。特に2人目のときにはかなり苦しくなりますが、やり終えたときの達成感や周りからの「ナイスファイト!」の声が励みになります。
剣道の練習では様々な角度から追究することができる競技であり「道」であります。
高校生にとっては同年代を相手とする試合・大会が1番に挙げられますが、「自分の動きの理解」や「理想の動きを求めること」、「相手との呼吸や間合いを探ること」、
などなど、続けていればそれぞれの課題や追い求めるものがでてきます。
高校でできる剣道の期間はそれほど長くはありませんが、高校生の間にしかできない貴重な機会となります。また、「生涯剣道」という言葉もある通り、高校卒業後もそうですし、少しもしくはしばらくお休みしたあとで再開するなど、老若男女が一緒に長くできます。
決してラクな競技ではありませんが、やりがいは大きいです。
「挑戦」してみたい人、お待ちしています!